神 託

 

私は神である。全知全能ではない。


 神が全知全能であるとすれば、この世界は矛盾に満ちていることになる。神は矛盾というものを知らない。もしも矛盾という世界があれば、神は、その矛盾を知らなければならないし、その矛盾を解かなくてはならない。神にその必要はない。なぜならこの世に矛盾は存在しないからである。必要のないことを知る必要もなく行う必要もない。したがって私は、全知全能ではないのである。

私は八百万でもなく一人でもない。

私は神であるから全てなのである。数量で測れはしない。ましてや神が一つということなどない。もしも神を測るとすれば、無限と言うしかない。


 私は預言者でもなく、創造主でもない。


 私と世界とは共に在っただけである。私と世界は始まりもなければ、終わりもない。私と世界は、ただ存在しているのだ。そのことを知るだけで良い。感ずるだけで良い。考える必要などない。

私と世界は、常に光に満ちている。闇などない。

もしも闇と言われている場所があれば、私に教えてほしい。そこに光を照らし輝きで満たせばよい。そもそも闇などないのである。ただ闇があると考えているだけで、実は世界の全てに光が満ちている。ただ光を知ることができないだけである。私と世界に、闇など存在しないのである。

私は神である。この世界の神である。そして汝は私である。そのことを知れば良い。感ずればよい。ただそれだけである。

そして私であり汝である神から告げることがある。世界に、光あれ。